メンバー

Members

和解学を共に研究するメンバーたちです。

グローバルヒストリー哲学・心理学研究協力者

バナジー・モウミタ

Maumita Banerjee

Maumita Banerjee

国際大学国際関係学研究科 非常勤講師

業績3点

  • “Interweaving Influences, and Adaptions: Sartorial Endeavors of Okakura Kakuzō and M.K. Gandhi” International Journal of Asian Studies, 20, no.2 (2023), pp. 757–775. doi: 10.1017/S1479591423000013
  • “Sir V.S. Naipaul (1932–2018)” in Encyclopedia of Indian Writings in English, (New York: Routledge,2024), pp. 293–296.
  • Dressing to be a Nation: Japanese and Indians Experiencing Nationalism, 1870s to 1920s, Ph.D. diss.,Waseda University, 2019

専門分野

博物館研究、日本歴史

目指す研究者

歴史的和解学の課題を学術的な研究と市民の意識醸成により、どう議論・対応できるか勉強したい

研究テーマ紹介

私の研究テーマは、日本で市民が運営するピース・ミュージアムの重要な役割に注目しています。ピース・ミュージアムは、来館者を「対話」に巻き込み、戦争の「歴史的な記憶」を和解し、平和を促すことができると仮定しています。特に、ピース・ミュージアムにかかわる市民活動が、国粋主義者たちの圧力に耐えながら、ミュージアムを評論的な教育活動の中心に変え、世論を形成する力があると、考えています。
本研究を通じて、現代日本の歴史的和解にまつわる、日本人の市民見解の形成における日本のミュージアムの役割、及びその逆、を探りたいです。ここ数年、ヨーロッパ及び北アメリカでは、ミュージアムにおける歴史の見せ方に対して、アカデミア、国際団体、アクティビストなどから批判の声が増えており、「#Museumarenotneutral」、「@ChangetheMuseum」などのスローガンを目にすることが多くあります。従来、ミュージアムは、公的資金により国民の共通認識を形成する組織でしたが、昨今、歴史的出来事の見せ方について、ミュージアムと来館者相互の権力の取り合いが増してきていると思われます。日本が参戦した近代の戦争に関して、博物館が「ユニバーサルな価値観を形成するための事実の見せ方」をしています。本研究では、現代日本とヨーロッパで、ミュージアムの働き・機能が異なるか、研究します。異なる場合、その主要要素を調べます。同様なケースを比較することにより、歴史的和解における日本のミュージアムの役割、またその役割を果たす過程において、現代どのような課題があるか、研究します。

ワーキングペーパーのタイトル

歴史的和解学、ミュージアム及び日本の市民社会

研究画像