グローバルヒストリー安全保障と人権研究協力者
李 秉哲
LEE, Byeongcheol

新潟大学法学部 助教
業績3点
- 『新冷戦・新デタントと日本の東アジア外交:大平・鈴木・中曽根政権の対韓協力を中心に』(東京大学出版会、2023年)
- 「新冷戦期における朝鮮半島問題と日本の対応―北朝鮮の国際海事機関(IMO)加盟問題を中心に」『国際政治』209号(2023年3月)
- 「日韓「安保経済協力」交渉の再検討―日本政府の対応を中心に」『アジア研究』68巻3号(2022年7月)
専攻分野
日本政治外交史、日米韓関係
目指す研究者像
韓国にとって重要な日本及び日米韓関係への多面的理解に向けて、史料調査を中心とする研究活動をしっかり行う研究者。また、その成果を多くの研究者に伝えることができる研究者。
研究テーマ紹介
和解学研究に関する私の研究テーマは、日本と韓国、そして他国との間で行われてきた協力と和解の関係を明らかにすることである。
他国に対する協力というものは、相互不信を和らげるための重要な手段として認識されてきた。国交正常化以降の日韓の間でも協力が進んだ結果、経済関係や人々の往来は緊密化した。また、そのような中で日本の政治家や国民の多くは、韓国との関係改善を目指してきた。しかし、未解決の歴史問題や過去に対する集団的記憶は、真の二国間和解を阻害し続けている。
以上のことから、私の研究は、日韓協力の過程において日韓関係の改善や両国間の和解がどの程度重視されてきたかを検証することを目標とする。また、日韓両国の政府・エリート・市民の和解に対する関心の度合いを調べることも重視する。加えて、日韓関係と、他のヨーロッパ諸国と旧植民地との協力の成果および限界を比較したい。
ワーキングペーパーの仮題目
冷戦と日韓関係:未解決問題の解決を目指して
研究画像
