グローバルヒストリー
藤田 吾郎
FUJITA, Goro

早稲田大学政治経済学術院 講師(任期付)
代表業績3つ
藤田吾郎「日米安保体制の成立と戦後日本の治安問題――間接侵略への対応とその帰結、1945-1952年」早稲田大学博士論文、2022年
藤田吾郎「『芦田書簡』の再検討――有事駐留構想と警察改革の連関を中心に」『国際政治』207号、2022年
藤田吾郎「日本占領末期における治安機構統合問題――1951-1952年」『年報政治学』2022-Ⅱ号、2022年
専攻分野
日本政治外交史、国際関係史
目指す研究者像
外交史・政治史・社会史などをふくめた包括的な視座から、また一国史を超えたグローバルな視座から、戦後日本の安全保障問題を探求できる研究者となることをめざしております。
研究テーマ紹介
日本政治外交史、国際関係史を専門としており、具体的には戦後初期の日本の安全保障政策を国内の政治社会の動向との関連から再検討することをめざしています。博士論文では、占領期における治安問題が戦後日米関係の成立に与えた影響を分析し、戦後日本の民主化、とりわけ戦前期の中央集権的な治安体制の解体が、講和独立後における治安維持の対米依存という帰結を招いたことを論じました。この博士論文をふまえて、本プロジェクトでは、治安をめぐる戦後日米関係の成立が、講和独立後の日本における国家アイデンティティの形成にどのような影響を与えたのかを探求し、民主主義をはじめとする戦後日本における価値の問題と安全保障の問題とがどのように交錯していたのかについて、再検討を加えたいと考えております。
執筆予定のBook Chapterの仮題
The Search for “National” Security: The US-Japan Security Treaty, Domestic Communist Movements, and the Issue of National Identity in Post-occupation Japan(Tentative)
研究画像
