浅野豊美が、NHK高校講座『世界史探究』第25回「19世紀の東アジア諸地域」の監修および講師を務めた。
【概要】
19世紀の東アジア(当時:清、日本、朝鮮半島)が西洋の影響、いわゆるWestern Impact を受け、伝統的な王朝国家から近代国家へと変容していく歴史的プロセスを取り上げている。西洋由来の人権思想や憲法制度がアジアの伝統的社会に導入される過程では、外国との戦争や国内の内乱によって多くの命が失われ、人々の心には憎悪、軽蔑、称賛、あこがれといった感情面の激動が渦巻いた。そうした激動のなかで、それまでの皇帝や天皇を中心とする世界観や身分制社会が再編され、近代的な国民国家への組み替えが進んでいった。講座では、これらの過程について具体的かつ全貌が見えやすい形で議論が進んだ。
当研究所が推進する「和解学」においても、かつての戦争や植民地支配における構造的要因や人間感情の激動を歴史的に検証することは、未来の対話と和解の基盤を築く上で極めて重要な意味をもつ。高校生はもちろん、東アジアの近代史や国際関係、和解に関心をお持ちの多くの方々に、ご覧いただければ幸いである。
番組名: NHK高校講座『世界史探究』
該当回: 第25回「19世紀の東アジア諸地域」
文責:佐藤光世