国際和解学の探究プロジェクトが、科研費「国際先導研究」に採択されました。東アジアが直面してきた歴史認識問題は、いまや植民地支配の記憶、人種や先住民をめぐる問題、過去の虐殺や人権問題と結びつき、世界各地に広がる地球的課題となっています。
本プロジェクトは、東アジアの経験に立脚した和解学を他地域の諸問題へと接合し、国際的議論に耐える学知へと発展させることを目指すとともに、この新しい分野を担う若手研究者の育成を大きな柱としています。様々な学術的視点から、感情的な対立を呼び起こす五つの問題群を三つの分析レイヤーで検討し、従来「主観的要素」とされてきた記憶や感情に焦点を当てることで、若手が既存の枠組みにとらわれず新鮮な視角を得られる議論空間をつくります。
これらを率いる研究者は、ハーバード大学、イェナ大学などでの研究や、東アジアの歴史認識問題をめぐる国際ネットワークで中心的役割を果たしてきました。ご関心のある方、とくに次世代の研究者の方は、ぜひご連絡ください。

文責:佐藤光世