若手ワーキングペーパー

Working Papers

和解学に関連するワーキングペーパーをご紹介します。

パウ・シアン・リアンに関連するワーキングペーパー

著者 発行年 タイトル サマリー

発行年

2025年2月

2021年の軍事クーデター以降に始まったミャンマーの「春の革命」は、新たな政治的利害関係者の出現とともに、政治情勢の変化、不安定化、武力衝突、数千人に及ぶ死者、そして数百万人の国内避難民をもたらした。このような惨状の主たる原因は、無実の市民に対する軍による直接的な攻撃、若者の拘束、住宅の焼き討ち・略奪、さらには住宅地への空爆などにある。 こうした被害に遭った人々は、被害者に正義をもたらす移行期正義(transitional justice)を求め、またその実現を訴えている。こうした背景のもと、私は国家統一協議評議会(National Unity Consultative Council: NUCC)が策定した移行期正義戦略に対して、批判的視座からの分析と検討を行った。分析にあたっては、一次資料に加え、移行期正義に関する既存の理論的文献も活用した。 この移行期正義政策は、応報的正義(retributive justice)および修復的正義(restorative justice)の観点から、複数の意義と価値を提示している。しかしながら、現行の政治情勢には依然として外的な障壁が存在している。本政策の実現において鍵を握るのは、革命勢力間の協調と集団的な力の結集である。