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早稲田大学和解学フォーラム

【イベント情報】5/30 現代韓国朝鮮学会との共催で、 トークセッション「国際和解学から見る持続可能な日韓関係への展望」を開催します。

2026年5月30日(金)に早稲田大学にて、現代韓国朝鮮学会( 第30回定例研究会)と、本プロジェクトとの共催という形で、上記のトークセッションが開催されました。プロジェクトに参加し、かつ学会の会員でもある若手研究者を代表して米沢竜也(神戸大学)が司会を務め、本プロジェクト代表の浅野豊美(早稲田大学)と、昨年ソウルにて開催された国際和解学会の実行委員長を務めた南基正先生(ソウル大学)がパネリストとなり討論会を開催しました。

本討論では、日韓関係を安定的に発展させていくという目的を意識しつつも、人間の尊厳とその延長線上にある民族的価値、および国民を統合する上で不可欠な「集合的記憶」を対話させるとはどういうことなのかという問題をめぐって、相互理解を深めました。これは昨年度ソウルで開催された国際和解学会における対話の延長線上に位置づけられるものです。(議論の文脈をより深く理解していただくためには、以下の文献をぜひご参照ください。)

南基正 (2025) .「国交樹立60年、韓日和解はどこまで進み、どこで躓いているのか — 「和解学」を手がかりに」『エトランデュテ』, 6, 161-191.(出版社と著者の許可を得て、ウェブで公開します)

・浅野豊美 (2021) .「日韓の国民形成の断層と和解学 — 価値と記憶の融合をめぐる内外政治の共振」浅野豊美 編『和解学の試み — 記憶・感情・価値』(pp.315-350). 明石書店.

当日は、米沢の司会により、「なぜ和解が(日韓の国民の間で)必要なのか」および「(和解自体に反対する)不和解の起源とそれへのアプローチをいかにするのか」という論点を中心に、和解の当事者・主体の問題を考えるにあたって重要視すべきは「記憶と感情」なのか「認識と解釈なのか」、そして「日韓の近代史」の転機をどう見るべきなのか、という問題を中心に議論が展開されました。歴史と理論とを対話させながら、信頼関係をベースにした原則を決めた上で、重要な歴史的問題について共同で研究を進めること、他方で、現代のそれぞれの国民的社会の構造を踏まえた対話のあり方にも議論は広がっていきそうな予感を感じました。

 現代韓国朝鮮学会の会員を中心に当日は多くの参加者があり、国際和解学の存在を知っていただけたことは、ありがたいことでした。

当日のプログラムを、現代韓国朝鮮学会のウェブサイトより転載いたします。


第30回定例研究会
日時:2026年5月30日(土)12時~17時
場所:早稲田大学 早稲田キャンパス(詳細は後日にお知らせします)

12:00-14:00 自由論題
司会:出羽孝行
(1)髙城建人(東北大学)
「朝鮮戦争期韓国における国民像の形成 ―戦時教科書『戦時生活』の分析―」
討論:出羽孝行(龍谷大学)
(2)金玄郁(早稲田大学政治学研究科博士課程)
「光州事件の加害者側と被害者側の和解の試みとその失敗」
討論:真鍋祐子(東京大学)
(3)熊本敦幸(愛知大学現代中国学部現代中国学科)
「北朝鮮「肖像徽章」の研究 ―その制度・変遷・実態―」
討論:堀田幸裕(霞山会)

14:00-15:00 トークセッション:国際和解学から見る持続可能な日韓関係への展望
共催:JSPS科研費「普遍的価値と集合的記憶を踏まえた国際和解学の探究(JP23K20033)」
司会:米沢竜也(神戸大学)
パネラー:浅野豊美(早稲田大学)、南基正(ソウル大学)

15:00-16:00 ディスカッション(1):映画製作の日韓協力
司会:塚本壮一(桜美林大学)
発表:崔盛旭(映画研究者)「日韓映画の交流、今までとこれから」
討論:石坂浩一、南基正(ソウル大学)

16:00-17:00 ディスカッション(2):日韓防衛協力
司会:宮本悟(聖学院大学)
発表:伊藤弘太郎(キヤノングローバル戦略研究所)「日韓防衛協力の変遷 ―その歴史的背景と実際―」
討論:西野純也(慶応大学)

17:30 懇親会 会場:早稲田大学国際会議場3階